【一覧表付】OpenSeaでかかるガス代・手数料を解説!安くする方法も紹介

  • 2022年4月25日
  • 2022年10月5日
  • NFT
【一覧表付】OpenSeaでかかるガス代・手数料を解説!安くする方法も紹介

「OpenSeaでかかるガス代はいくら?」「ガス代が発生するタイミングは??」など気になっていませんか?

ガス代とは、イーサリアムのブロックチェーン上で取引した際に発生する手数料です。

OpenSeaにてNFTの売買をした際にガス代は発生しますが、価格は時期や時間、混雑状況に応じて変わります。

そこで本記事では、実際にOpenSeaでNFTの売買をした私が、ガス代(手数料)がどのタイミングでいくら発生するかをわかりやすくまとめました。

「ガス代を安くする方法」だけでなく、「ガス代以外に発生する手数料」についてもまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。

OpenSea(オープンシー)で発生するガス代とは?

OpenSea(オープンシー)で発生するガス代とは?

まずは、OpenSeaで発生するガス代について解説していきます。

結論、ガス代とはイーサリアムのブロックチェーン上で取引した際に発生する手数料です。

ガス代とはイーサリアムチェーン利用時に必要な『手数料』

ガス代は元々、イーサリアムのブロックチェーン上に組み込まれている機能です。

NFTはブロックチェーンの技術を使って、取引の流れを全て記録するという特徴があります。

ブロックチェーンとは、分散型のネットワーク上に取引の流れをすべて記録するもの。

そんなブロックチェーン上で取引をした際の記録を残すために、ガス代という手数料が必要になるのです。

ガス代が必要な理由

NFTのガス代が必要な理由

ブロックチェーンは、中央管理者がいない状態で取引データが記録されるシステムになります。

しかし、NFTの取引が行われた際には承認作業をしなくてはいけません。

承認作業は『マイナー』と呼ばれる人たちが行い、作業には膨大な数のコンピューターを使った計算が必要になります。

作業自体にもお金がかかるので、報酬という形でガス代が支払われるのです。

OpenSeaでガス代がかかるタイミングと価格

OpenSeaでガス代がかかるタイミングと価格

この章では、OpenSeaでガス代がかかるタイミングと価格について解説していきます。

実際にNFTをOpenSeaで売買をする場合、さまざまな工程が必要です。

そこで、以下にガス代がかかるタイミングと価格を一覧表にしてまとめました。

※項目内をクリックすると、見たい見出しへと飛びます。

対象者ガス代が発生するタイミングガス代の価格
販売者固定価格でNFTを販売・取消をした時
  • 販売・・・0.01ETH〜0.1ETH(約3,000円〜40,000円)
  • 取消・・・0.005ETH〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)
オークションの取消をした時0.005〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)
オファーを承認した時0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)
オークションを承認した時
(1ETH未満で終了した場合のみ)
0.005ETH〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)
NFTを送付(Giveaway)した時0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)
購入者ETHからWETH(WETHからETH)へ交換した時0.001ETH〜0.01ETH(約300円〜3,000円)
ETHをPolygonネットワークへ移動した時0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)
固定価格で購入した時0.005ETH〜0.02ETH(約1,500円〜7,000円)
オファー/オークションへの入札・取消をした時
  • 入札時・・・0.005ETH〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)
  • 取消時・・・0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格

OpenSeaでNFTの売買を始める場合、さまざまな工程が必要なものの、上記以外はガス代がかかりません。

さらに、NFTの売買をPolygon(ポリゴン)チェーンにて行った場合も、ガス代がかからないので安心です。

基本的に、ガス代はETHのNFTを売買した場合に発生するので注意しましょう。

それでは、それぞれのガス代が発生するタイミングと価格について詳しく解説していきます。

固定価格でNFTを販売・取消をした時

固定価格でNFTを販売・取消をした時

「固定価格にてNFTを販売した時」、または「固定価格での販売を取り消した時」にガス代が発生します。

ガス代の価格をまとめると、以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • 固定価格で販売した場合・・・0.01ETH〜0.1ETH(約3,000円〜40,000円)
  • 固定価格で販売した後に取り消しをした場合・・・0.005ETH〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格 Gas Calculatorの[Register Account]を参考

ただし、ガス代がかかるのは初回のみで、2回目以降の出品時には発生しません。

また、途中で値下げをした場合、値下げをした回数分だけガス代が発生します。

オークションの取消をした時

OpenSeaでは、NFTをオークション形式で出品できます。

出品自体にガス代はかかりませんが、オークションの取り消しをした時にはガス代がかかります。

ガス代の価格をまとめると、以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • オークションの取り消しをした場合・・・0.005〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格

ちなみに、オークションはイーサリアムチェーンでしか行えず、Polygonチェーンではできません。

オファーを承認した時

OpenSeaでは、WETHというコインを使って購入者からオファー(指値・価格提示)がくることも少なくありません。

承認するかは販売者次第ですが、承認をするとガス代が発生します。

【ガス代の価格】

  • オファーを承認した場合・・・0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)

※時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格 Gas Calculatorの[Approve WETH]を参考

ちなみに、Polygon作品を出品している場合、承認時にガス代はかかりません。

オークションを承認した時(1ETH未満で終了した場合のみ)

NFTのオークションを承認した際に、1ETH未満で終了した場合はガス代が発生します。

もし1ETHを超えて終了した場合は、OpenSeaが代わりに支払いをしてくれます。(参照:OpenSea

ガス代の価格は以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • オークションを承認した場合(1ETH未満で終了した場合のみ)・・・0.005ETH〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格

ちなみに、Polygonチェーンで出すNFTはオークション形式で出品できないので、気にする必要はありません。

NFTを送付(Giveaway)した時

イーサリアムのNFTを送付(Giveaway)した際にもガス代はかかります。

ガス代の価格は以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • NFTを送付(Giveaway)した場合・・・0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格

ETHからWETH(WETHからETH)へ交換した時

ETHからWETH(WETHからETH)へ交換した時

イーサリアムのNFTにオファーを出す際に、ETHをオファー専用のWETHというコインに変えなくてはいけません。

また、WETHからETHに交換する際にもガス代が発生します。

ガス代の価格は以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • ETHからWETH(WETHからETH)へ交換した場合・・・0.001ETH〜0.01ETH(約300円〜3,000円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格 Gas Calculatorの[Wrap ETH -> WETH]を参考

ちなみに、Polygon作品を購入する際にオファーする場合は、WETHに変える必要はありません。

ETHをPolygonネットワークにブリッジ(送金)した時

OpenSeaにてPolygon作品を購入するためには、ETHをPolygonネットワークにブリッジ(送金)しなくてはいけません。

ETHをMATICという通貨に交換する必要があり、交換の際にガス代が発生します。

ガス代の価格は以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • ETHをPolygonネットワークにブリッジ(送金)した場合・・・0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格

1回の送金で上記の金額がかかるので、多くのPolygon作品を購入する予定なら、まとめて送金するのがおすすめです。

固定価格で購入した時

ETH作品を固定価格で購入した場合、ガス代が発生します。

ガス代の価格は以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • 固定価格で購入した時・・・0.005ETH〜0.02ETH(約1,500円〜7,000円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格 Gas Calculatorの[Buy NFT]を参考

オファー/オークションへの入札・取消をした時

ETH作品へのオファー・オークションへの入札、購入の取り消しをした場合にもガス代は発生します。

ガス代の価格は以下の通りです。

【ガス代の価格】

  • オファー/オークションへ入札した場合・・・0.005ETH〜0.01ETH(約1,500円〜3,000円)
  • オファー/オークションの取り消し・・・0.001ETH〜0.005ETH(約300円〜1,500円)

※ガス代は時期や時間、混雑状況に応じて価格は変化
※2022年4月時点での価格

ちなみに、Polygon作品へのオファー時にガス代はかかりません。

また、オファー入札の取り消しはよっぽどの理由がない限り、取り消しをしない方がガス代を節約できます。

OpenSeaのガス代を安くする方法

OpenSeaのガス代を安くする方法

「NFTのガス代は高い」と問題視されています。

しかし、以下の方法を駆使すれば、高いガス代を無料もしくは安くすることも可能です。

それぞれ詳しく解説していきます。

【ガス代無料】Polygon(ポリゴン)のNFTを出品・購入する

イーサリアムではなく、Polygon(ポリゴン)のNFTを出品・購入すればガス代は無料になります。

Polygonとはイーサリアムが抱える問題を解決するために設けられた、イーサリアムのセカンドチェーンです。

ガス代は高額でNFT界隈でも問題となっていましたが、Polygonが用意されたことで手数料を抑えた状態でNFTの売買ができるようになりました。

イーサリアムに比べて需要は少ないものの、コストを抑えられるので、試しでNFTの売買をスタートしたい場合はぜひ活用してみてください。

ガスの処理速度を低速にする

ガス代を安くしたいなら、ガスの処理速度を低速にする方法を検討しましょう。

NFTの購入や出品時にイーサリアムの処理速度を「低速」に変えれば、ガス代を安くできます。

実際の手順を見ていきましょう。

ウォレット(メタマスク)を起動

NFTの出品時や購入時には、メタマスクが起動し、ガス代が表示されます。

ガス代の右上に「編集」というボタンが表示されるので、クリックしましょう。

取引速度を「低速」に設定

ガス代のカスタマイズ画面へと移行するので、「低速」に設定しましょう。

限界までガス代を安くしたいなら、詳細オプションをクリックし『ガス限界額』を最低値まで設定すれば、さらに安くなります。

ただし、低速にすればするほど処理速度はかなり遅くなるので、過度に限度額を小さくしすぎないようにしましょう。

最大手数料(Gwei)の数値を変更する

最大手数料(Gwei)の数値を変更しても、ガス代を抑えられます。

Gweiとは、NFTの取引が行われた際の承認作業を行う『マイナー』に直接支払われる報酬額です。

実際に手順を見ていきましょう。

ウォレット(メタマスク)を起動

NFTの出品時や購入時には、メタマスクが起動し、ガス代が表示されます。

先ほどと同じように、ガス代の右上に「編集」というボタンが表示されるので、クリックしましょう。

最大手数料を最大優先手数料と同じ数値に変更

次に、ガス代のカスタマイズ画面へと移行するので、「詳細オプション」をクリックします。

そして、最大手数料を最大優先手数料と同じ数値に変更しましょう。

数値を変更することで、最低限支払うべきガス代が表示されます。

ただし、数値が低すぎると処理速度がかなり遅くなるので、過度に小さくしすぎないようにしましょう。

手数料が安い取引所を利用する

直接的にガス代を安くする方法ではありませんが、手数料が安い取引所を利用する方法もおすすめです。

いざOpenSeaにてNFTを始めるとなると、ガス代ばかりに目が行きがちですが、他にもさまざまな手数料がかかります。

例えば、仮想通貨取引所にてイーサリアムを購入後、OpenSeaにてNFTの売買をするまでに発生する手数料は以下の通りです。

※項目内をクリックすると、見たい見出しへと飛びます。

項目手数料
①仮想通貨取引所への登録・入金入金手数料:無料〜1,018円
(※取引所によって料金が異なる)
②仮想通貨を購入する販売所での取引手数料:ほぼ無料
(※スプレッドが発生し、取引所によって料金が異なる)
③仮想通貨ウォレットに登録無料
④ウォレットに仮想通貨を送金する無料〜0.005ETH(約1,900円)
(※取引所によって料金が異なる)
⑤OpenSeaに登録する無料
⑥NFTアートを出品する・販売手数料:販売価格の2.5%〜20%
・ガス代:無料〜40,000円
⑦NFTアートを購入するガス代:300円〜40,000円
⑧NFTアートの売り上げを出金する出金手数料:無料〜770円
(※取引所によって料金が異なる)

(2022年4月時点)

NFTアートを出品・購入するまでには、さまざまな手数料がかかるので注意しなくてはいけません。

そのため、手数料が安い取引所を利用して全体的に手数料を抑えれば、節約につながります。

RaRuku
ちなみに、最も手数料が安くスプレッドの幅が小さいのは、DMM Bitcoinです。

DMM Bitcoin出典:DMM Bitcoin

DMM Bitcoinの特徴をまとめると、以下の通りです。

  • 取引・入出金・送金手数料など、各種手数料が無料
  • 最大2倍のレバレッジ取引が可能
  • 『2,000円キャッシュバックキャンペーン』が開催中

取引・入出金・送金手数料など、各種手数料が無料になるだけでなく、登録するだけで2,000円のキャッシュバックが受け取れるのは嬉しいですね。

そのため、仮想通貨取引所で発生する手数料を抑えたいなら、DMM Bitcoinへの登録を検討してみてはいかがでしょうか。

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DMM Bitcoin公式サイト

OpenSeaのガス代問題は今後どうなる?

OpenSeaのガス代問題は今後どうなる?

NFTの需要が高まりイーサリアム上での取引数が増えているので、ガス代は日々高騰しています。

OpenSeaを始めてみたいけど、ガス代が高いという理由で参入するのを諦めてしまう人も多いことでしょう。

RaRuku
ただ、イーサリアム以外のブロックチェーンにてNFTの取引を行えば、ガス代の問題は解決できますよ!

実際に「OpenSea」では、イーサリアム以外の「Polygon」「Klaytn」「Solana」といったガス代のかからないブロックチェーンの導入を進めています。

まだ先にはなるでしょうが、ガス代が気にならなくなる時代も来ることでしょう。

まとめ

【一覧表付】OpenSeaでかかるガス代・手数料を解説!安くする方法も紹介

OpenSeaのガス代について解説しつつ、ガス代が発生するタイミングや価格帯、安くする方法をまとめてきました。

ガス代とは、イーサリアムのブロックチェーン上で取引した際に発生する手数料です。

相場はNFTの売買をするタイミングによって異なりますが、Polygonチェーンを活用すれば手数料を節約できます。

さらに、ガス代の処理速度を低速にしたりGweiの数値を最低値にまで変えれば、最低限まで抑えることが可能です。

ぜひ本記事を参考に、ガス代を少しでも安くしてNFTの世界を楽しんでくださいね。

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