「SBTの作り方は?」「作ったSBTを送付する方法は?」
SBTとはソウルバウンドトークンの略語で、「譲渡できないNFT」を意味します。証明書や会員証としても活用できるSBTを発行したいけど、どうやって作るのかわからない方は多いです。
SBTはNFTを独自で発行できる『thirdweb』というツールを使えば簡単に発行できます。発行したSBTはthirdweb上ですぐ送付でき、初心者でも安心して利用可能です。
本記事では、SBT(譲渡不可NFT)の作り方を独自でNFTを発行できるツール『thirdweb』を用いながら解説していきます。SBTを発行した後の送付方法もまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
※SBTについて知らない場合は、「SBTとは?NFTとの見分け方やブロックチェーン・web3の世界で活用した事例を紹介」を先に読んでから以下の記事を読み進めください。
SBT(譲渡不可NFT)の作り方【4STEP】
SBTは以下の手順で簡単に作成できます。
- SBT・NFTの発行ツール『thirdweb』を開く
- 「NFT Collection」よりコレクションページを作成する
- SBT化したいデジタルデータをMintする
- Permissionsにて「Transferble」を「Non-Transferble」に変更してSBT化する
それぞれ詳しく解説します。
SBT・NFTの発行ツール『thirdweb』を開く
最初に、SBT・NFTの発行ツール『thirdweb』を開きましょう。
thirdwebは、独自コントラクトのSBTやNFTといったトークンを発行できるツールになります。
thirdwebを開いたら、次に画面中央の「Start Building」をクリックして、MetaMask(ウォレット)接続へと移ります。(※MetaMaskの登録が完了していない場合は、「MetaMaskの登録方法」の記事を確認してから読み進めてください。)
「NFT Collection」よりコレクションページを作成する
MetaMaskの接続が完了したら、次に「Browse contracts」をクリックして「Exprore」の画面へと移行しましょう。
画面をスクロールすると『NFTs』という項目があるので、その中の「NFT Collection」をクリックします。
次に「Deploy now」をクリックして、コレクションの設定画面へと移りましょう。
設定内容をまとめると以下の通りです。
- Image・・・イメージ画像
- Name・・・コレクションの名前(必須)
- Symbol・・・SBTのシンボル名
- Description・・コレクションの説明文
- RoyaltiesのRecipient Address・・・2次販売が発生した際のロイヤリティを受け取るアドレスと報酬割合
- Primary SalesのRecipient Address・・・1次販売が行われた時の報酬を受け取るアドレス
- Advanced Configuration・・・特に設定しなくて良い
- Network / Chain・・・販売するメインネットワークの設定
後でそれぞれ変更できますが、ウォレットアドレスやロイヤリティの割合を変更する際には手数料がかかるので注意しましょう。
最後に、「Deploy Now」をクリックしてガス代(手数料)を支払うことでコレクションページの作成ができます。
費用としては、イーサリアムの場合だと約3,000〜8,000円程度。ポリゴンの場合だと10円〜300円程度で済みます。(※2023年4月時点)
SBT化したいデジタルデータをMintする
コレクションページの作成ができたら、SBT化したいデジタルデータをMintしましょう。画面左のメニューから「NFTs」を選択します。
次に画面右にある「+Mint」ボタンをクリックしたら、以下の画面が出てくるのでそれぞれ設定をしていきます。
- Name・・・SBT化したいNFTの名前
- Media・・・SBT化したいデジタルデータ
- Description・・・説明文
- Properties・・・SBTの特徴を示す記述(特に設定しなくても良い)
- Background Color(OPENSEA)・・・Mintサイトを開いた時の背景画像の配色(特に設定しなくても良い)
- External URL(OPENSEA)・・・OpenSeaを開いた時に表示されるサイトURL(SBTの詳細をまとめたサイトがあればURLを貼りつけ)
設定が完了したら、最後に「Mint NFT」をクリックしましょう。ガス代を支払うことでNFTが発行されます。
Permissionsにて「Transferble」を「Non-Transferble」に変更してSBT化する
発行したNFTをSBTに変換する作業へと移行します。左メニューから「Permissions」をクリックします。
次に、「Transfer」という項目にある「Transferable」をクリックし、「Non -Transferable」へ変換しましょう。
最後にガス代を支払うことで、NFTがSBTに変換されます。
SBT(譲渡不可NFT)を発行した後に送付する方法
発行したSBTはthirdweb上で送付(トランスファー)できます。
画面左のメニューにある「NFTs」をクリックし、送りたいNFTを選択しましょう。次に「Transfer」をクリックし、送付したい相手のウォレットアドレスを入力します。
最後に、画面下の「Transfer」をクリックしガス代を支払うことで送付は完了します。送付が完了したかは、「Details」にある「Owner」をチェックすることで確認可能です。
SBT(譲渡不可NFT)の作り方・発行方法に関するよくある質問
最後に、SBT(譲渡不可NFT)の作り方・発行方法に関するよくある質問に回答をしていきます。
- 作ったSBTのコレクション名やアドレスを変更するにはどうしたらいい?
- OpenSeaで作ったNFTをSBT化できる?
- SBTを販売するMintサイトは作れる?
作ったSBTのコレクション名やアドレスを変更するにはどうしたらいい?
作ったSBTのコレクション名やアドレスを変えたい場合は、左メニュー「Settings」から変更できます。
また、OpenSeaを開きコレクションの編集画面を開いても、名前やアドレスといった細かい部分も変更できます。
参考記事:【完全版】OpenSea(オープンシー)とは?始め方や出品/購入方法を徹底解説
OpenSeaで作ったNFTはSBT化できる?
2023年4月時点では、OpenSeaで作ったNFTはSBT化できません。現状、独自コントラクトでSBTやNFTを作成できるthirdwebといったツールを活用しなくては、作成できないので注意しましょう。
SBTを販売するMintサイトは作れる?
『thirdweb』を使えばSBTの作成に加えて、SBTを販売するMintサイトを作ることも可能です。手順としては以下の通りです。
- 「NFT Drop」よりコレクションページを作成する
- SBT化したいデジタルデータをMintする
- 『Permissions』にて「Transferble」を「Non-Transferble」に変更してSBT化する
- 『Claim Conditions』よりSBTを売りたい相手や枚数を設定する
- 『Embed』にあるEmbed Codeに書かれているURLを開く
Mintサイトの作成には手間がかかりますが、作れるようになれば自身の公式サイトにMintサイトを掲載することも可能です。
SBT(譲渡不可NFT)の作り方・発行方法まとめ
SBTはNFTを独自で発行できる『thirdweb』というツールを使えば簡単に発行できます。発行したSBTはthirdweb上ですぐ送付でき、初心者でも安心して利用可能です。
ぜひ本記事を参考にして、SBTだけでなくNFTの作成に励んでいただけたら幸いに思います。