「NFTアートの販売方法は?」「NFTアートを販売できるサイトはどれ?」などと気になっていませんか?
結論、NFTアートを販売するためには、以下の事前準備を済ませておかなくてはいけません。
【NFTアートを販売する前に必要な準備】
- 出品するNFTアートの作成
- 仮想通貨取引所への登録・口座開設
- NFTアートの出品・購入に必要な暗号資産を購入
- 仮想通貨ウォレットに登録
- 仮想通貨ウォレットに暗号資産(仮想通貨)を送金する
上記の準備を進めておき、以下の順番で手続きを済ませていくことで販売をスタートできます。
【NFTアートの販売方法】
- NFTの販売ができるサイト(NFTマーケットプレイス)への登録
- コレクションの作成・NFTの出品
ただし、NFTアートを販売する際にはいくつか気をつけるべきポイントがあるので注意が必要です。
そこで本記事では、仮想通貨ライター(実績5年)としてNFTアートの販売をしてきた私が、NFTアートの販売方法をわかりやすく解説していきます。
販売するまでの正しい手順や注意点もまとめているので、NFTアートの売買で失敗したくないという場合はぜひ参考にしてみてください。
NFTアートとは?
NFTアートのNFTとは、「ノンファンジブル・トークン(Non-Fungible Token)」の略称で、非代替性トークンとも呼ばれています。
「ファンジブル」が代替可能という意味なのに対し、「ノンファンジブル」は代替不可能という意味合いですね。
「トークン」には代用貨幣や引換券などの意味合いもありますが、NFTをわかりやすく伝えると『世界にひとつだけのデジタル資産』と意訳できます。
つまり、NFTアートは『世界にひとつだけのデジタルアート』でもあるのです。
NFTアートの特徴や仕組み
NFTアートの特徴として、代替不可能なデジタルデータとなるアートをブロックチェーン上で発行できるという点があります。
ブロックチェーンとは「分散型台帳技術」という意味合いで、分散型のネットワーク上に取引の流れをすべて記録するものとなります。
例えば、ブロックチェーンの仕組みを活かしてネット上でデータの取引をした場合、複数のコンピュータネットワークすべてに取引の記録が保存されます。
取引におけるすべての記録はネット上に残り、データには固有のIDや情報を持たせられるので、『改ざん』『コピー』などの不正はできません。
そのおかげで、唯一無二の固有データがネット上に記録されるようになり、NFTアートという『代替不可能な世界にひとつだけのデジタルアート』の売買が可能となったのです。
NFTアートのメリット・強み
NFTアートは、「改ざんされない」「データをコピーされない」などの強みがありますが、他にも以下のメリットがあります。
- 誰でもNFTアートを作れる
- コレクションとして唯一無二のデジタルアートを保有できる
- 2次流通されたNFTアートの売上は作成者にも一部還元される
NFTアートはイラスト・画像・動画・音楽といったデジタルデータをNFTとして取り扱うので、誰でも作成できます。
NFTアートは『代替不可能な世界にひとつだけのデジタルアート』でもあるので、コレクションとして好きなアーティストの作品を集めて第三者に見せる人も少なくありません。
そして、2次流通されたNFTの売上は作成者に一部還元されるので、作成したNFTアートがさまざまな人から買われるほど作成者の売上は上がります。
そのため、NFTアートはアーティストやクリエイターなど作品を日々作り続ける人や、コレクターとしてアートを集める人から注目されているサービスと言えるんですね。
NFTアートを販売する前に必要な事前準備
NFTアートを販売するためには、以下の事前準備を済ませておかなくてはいけません。
それぞれ詳しく解説していきます。
出品するNFTアートの作成
まずは出品するNFTアートを作成していきましょう。
NFTアートは、パソコンやスマホでダウンロードできるアプリなどで簡単に作れます。
ちなみに、画像・動画・音楽によって作成方法が異なるので注意しましょう。
NFTアートの作り方やおすすめのアプリについては以下の記事にてまとめているので、参考にしてみてください。
関連記事:【NFTアートの作り方】作品作りにおすすめのアプリ10個を紹介
仮想通貨取引所への登録・口座開設
次に、仮想通貨取引所への登録をし、口座の開設をしていきましょう。
仮想通貨取引所とは、いわばNFTアートの売買に必要な仮想通貨を購入する取引所を意味します。
日本円を仮想通貨に変えていくためには、取引所で通貨へ交換しなくてはいけないなので、かならず登録を済ませておきましょう。
ちなみに、代表的かつおすすめの仮想通貨取引所を紹介すると、以下の通りです。
- 1位:コインチェック
- 2位:DMM Bitcoin
- 3位:GMOコイン
- 4位:bitbank
- 5位:bitFlyer
関連記事:【NFT特化】仮想通貨取引所おすすめ5選【初心者向けの日本国内取引所とは?】

『コインチェック』は取引手数料が無料なだけでなく、最低取引単位(ETH)が500円相当となっているので、気軽に通貨を購入することが可能です。
10分程度で”無料”口座開設ができるので、忘れないうちに登録を済ませておきましょう。
NFTアートの出品・購入に必要な暗号資産を購入
仮想通貨取引所の登録・口座開設が完了したら、次にNFTアートの出品に必要な暗号資産(仮想通貨)を購入していきましょう。
通貨を購入しなくてはNFTアートの売買ができないので、かならず手続きが必要となります。
そのため、まずはNFT関連の売買で最も利用される『イーサリアム(ETH)』を購入しましょう。
イーサリアムには、契約に付随する取引の記録や履歴をすべて残せるという特徴があります。
NFTの売買において必須の通貨なので、まずは「ETH」と書かれた通貨を選択し、各仮想通貨取引所にて購入を進めていきましょう。

NFTアートを購入・出品する際には、手数料がかかります。
そのため、まずは10,000円ぐらいを入金してからイーサリアムを購入しておくと、出品・購入がスムーズですよ。
仮想通貨ウォレットに登録をする
次に、仮想通貨を保管するためのウォレットに登録を済ませていきましょう。
NFTマーケットプレイスで商品の売買をしていくためには、資金を管理・保管するためのウォレットが必要不可欠です。
財布がないとお買い物ができないように、ウォレットを用意しておかなくては取引自体ができないので、かならず登録を済ませておきましょう。
ちなみに、最も代表的なウォレットとして『MetaMask』があります。
出典:MetaMask
MetaMaskはNFT関連の通貨を保管するのに適したウォレットで、ほとんどのNFTマーケットプレイスで取り扱い可能なウォレットとして有名です。
セキュリティ面もしっかりしており、パソコンとスマホを連動させながらの利用もできます。
そのため、事前にMetaMaskの登録をしておき、仮想通貨が送金できる状態にしておきましょう。

仮想通貨ウォレットに暗号資産(仮想通貨)を送金する
最後に、仮想通貨ウォレットに暗号資産(仮想通貨)を送金しておきましょう。
送金しておくことで、いつでもNFTを出品・購入できる状態になります。
ちなみに暗号資産の送金は、仮想通貨取引所にて行うのが一般的です。
送金する先の宛先(アドレス)を記載し、先述したMetaMaskに送金をすれば、NFTの出品・購入ができる準備が整います。

関連記事:【簡単】コインチェックからメタマスクに仮想通貨を送金する方法を画像付きで解説
以上で、NFTアートを販売する前の事前準備は終了です。
次の章からは、出品・販売方法について解説していきます。
NFTアートの販売方法
販売する前の事前準備が整ったら、さっそくNFTアートを出品していきましょう。
NFTを販売する場合、以下の手順にて手続きを進めていく必要があります。
それぞれ詳しく見ていきましょう。
NFTの販売ができるサイト(NFTマーケットプレイス)への登録
NFTアートを販売していくためには、NFTマーケットプレイスに登録をしなくてはいけません。
NFTマーケットプレイスとは、いわば『NFT関連の商品を販売している場所(お店)』で、国内外合わせて100社以上あります。
そんなNFTマーケットプレイスの中でも、おすすめなのが以下のサイトです。
<表は横にスクロールできます>
名称 | 主な特徴 | カテゴリー | 決済可能な通貨 | 日本円対応 | 手数料 | 対応ウォレット |
![]() (日本) |
| ・デジタルアート ・イラスト ・トレーディングカード ・音楽 ・写真 ・動画 | ・イーサリアム ・WETH ・USDC ・DAI | ○ (クレジットカード・銀行振込) | ・販売手数料:5% ・クレジットカード決済手数料:3% ・振込手数料:300円(日本円取引) | ・MetaMask |
![]() (日本) |
| ・デジタルアート ・イラスト ・トレーディングカード ・音楽 ・写真 ・動画 ・デジタルファッション ・その他 | ・イーサリアム ・Polygon | ○ (クレジットカード) | ・販売手数料:約1,200円分のETH、約0.37円分のPolygon | ・MetaMask |
![]() (日本) |
| ・トレーディングカード ・ゲーム (CryptoSpells、The Sandbox、Sorare) | ・イーサリアム ・ビットコイン ・ビットコインキャッシュ ・ライトコイン ・リスク ・ネム ・モナコイン ・ベーシックアテンショントークン ・ステラルーメン ・クアンタム ・リップル ・IOST ・エンジンコイン | × | ・販売手数料:10% ・出庫手数料:0.01〜0.16ETH | ・MetaMask |
![]() (日本) |
| ・デジタルアート ・イラスト | ・Polygon ・LINE Blockchain | ○ クレジットカード (ドル建て) | 未公開 | ・MetaMask |
![]() (日本) |
| ・デジタルアート ・イラスト | ・イーサリアム | × | 販売手数料:なし (出品後に価格や数量を変更した場合には発生) | ・MetaMask |
![]() (海外) |
| ・デジタルアート ・イラスト ・ゲーム ・トレーディングカード ・音楽 ・写真 ・動画 ・デジタルファッション ・その他 | ・イーサリアム ・Polygon ・Klaytn | × | ・販売手数料:2.5% | ・MetaMask ・Torus ・Portis |
![]() (海外) |
| ・デジタルアート ・イラスト ・ゲーム ・トレーディングカード ・音楽 ・写真 | ・イーサリアム ・WETH | × | ・販売手数料:2.5% | ・MetaMask ・Torus ・Portis |
![]() (海外) |
| ・デジタルアート ・イラスト ・ゲーム ・音楽 ・写真 | ・イーサリアム | × | ・販売手数料:3.0% ・ギャラリー手数料:15% | ・MetaMask ・Torus ・Portis |
特徴がそれぞれ異なり、販売できるNFTアートも決まっています。
そのため、自身が販売するNFTアートのジャンルに合わせて、マーケットプレイスへの登録を済ませましょう。
また、登録に合わせてMetaMaskとの接続も行っておきましょう。
関連記事:【35社比較】日本・海外のNFTマーケットプレイスおすすめ8選!一覧表付き
コレクションの作成・NFTの出品
NFTマーケットプレイスへの登録が完了したら、コレクションの作成・NFTの出品を行いましょう。
NFTアートを出品する際には、コレクションにアートの名前や概要、画像などを決めていきます。
そして、マーケットによって出品方法は異なりますが、主に以下の2つの方法で出品することが可能です。
- 固定価格で出品
- オークションで出品(釣り上げ型・価格下降型)
また、すでに販売しているNFTアートとセットで販売することも可能です。
販売方法と価格を決めることで、いよいよNFTの販売が開始されます。
以下の記事では、最も利用者数の多いNFTマーケットプレイス『OpenSea』での出品方法をまとめているので、より詳しく知りたい場合は参考にしてみてください。
NFTアートを販売する際の注意点
NFTアートをいざ販売するとなった場合、以下の点に注意しなくてはいけません。
- 販売をスタートしてもすぐには売れない
- マーケットによって販売できないNFTアートがある
- 建物や人物を使ったNFTアートを販売する際は著作権に注意
- 販売した写真が意図していない使われ方をする場合もある
詳しくみていきましょう。
販売をスタートしてもすぐには売れない
残念ながら、NFTアートの販売をしてもすぐには売れません。
主な要因としては、以下の理由があるからです。
- 希少性がない
- 出品者の知名度がない
- コレクション性がない
- コンセプトがない
- Polygon(ポリゴン)で出品をしている
- トレンドを抑えていない
- マーケティングを意識していない
上記に当てはまっている場合、どれだけ良い作品を販売したとしても売れない場合がほとんどです。
以下のように、NFTを出品してみたけど「全然売れない」という声は後を絶ちません。
もう20個くらいNFT作ったけど全然売れないなぁ😂
— The_Katana (@tama5050P) March 1, 2022

以下の記事にて詳しい対策法をまとめているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:【NFTアートが売れない7つの原因と対策法】マーケティング会社勤務の私が徹底解説
マーケットによって販売できないNFTアートがある
NFTマーケットプレイスによっては、販売できないNFTアートがあります。
例えば、『コインチェック(β版)』はトレーディングカードやゲーム関連のNFTしか販売できません。
一方で、『nanakusa』はデジタルアートやイラスト・音楽・写真など幅広い分野を販売でき、『OpenSea』に関してはオールジャンルのNFTアートの販売が可能です。
いざ販売を開始したいと思っても、マーケットによって取り扱いができない場合もあるので注意しましょう。
建物や人物を使ったNFTアートを販売する際は著作権に注意
建物や人物の写真をNFTアートとする場合、著作権に注意しましょう。
建物や人物など内容によっては、著作権に引っかかる可能性があります。
そのため、建物や人物の写真をNFTアートとして販売する際には、事前に許可を取っておくことが大切です。
トラブルを減らすためにも、写真を販売して第三者に渡る旨を建物の所有者や被写体となった人に伝えるようにしておきましょう。
販売したNFTアートが意図していない使われ方をする場合もある
NFTアートが購入されたら購入者に使用権が譲渡されますが、意図していない使われ方をする場合もあるので注意しましょう。
例えば、「購入したNFTアートをあたかも自分が作ったかのように振る舞う」などが事例として考えられます。
写真などを使ったNFTアートの場合、他のデジタルアートと比べて簡単にコピーができることから、悪用される可能性も十分にあるのです。
そのため、事前にルールを設けておき、販売フォームにて説明をするようにしていきましょう。
まとめ
NFTアートの販売するまでの準備や販売方法、注意点について解説してきました。
まとめとして、NFTアートを販売するためには、以下の事前準備を済ませておかなくてはいけません。
【NFTアートを販売する前に必要な準備】
- 出品するNFTアートの作成
- 仮想通貨取引所への登録・口座開設
- NFTアートの出品・購入に必要な暗号資産を購入
- 仮想通貨ウォレットに登録
- 仮想通貨ウォレットに暗号資産(仮想通貨)を送金する
上記の準備を進めておき、以下の順番で手続きを済ませていくことで販売をスタートできます。
仮想通貨取引所やウォレット、NFTマーケットプレイスへの登録自体は無料なので、この機会に登録を進めてみてはいかがでしょうか。

『コインチェック』は取引手数料が無料なだけでなく、最低取引単位(ETH)が500円相当となっているので、気軽に通貨を購入することが可能です。
10分程度で”無料”口座開設ができるので、忘れないうちに登録を済ませておきましょう。
また、NFTアートの販売方法をまとめると以下の通りです。
【NFTアートの販売方法】
- NFTの販売ができるサイト(NFTマーケットプレイス)への登録
- アカウント登録を行う
- コレクションの新規作成
- 販売・出品したいNFTをコレクションに追加
- NFTを出品・販売する
上記の通りに進めていくことで、NFTの販売がスタートできます。
ただし、NFTマーケットプレイスによって販売できるNFTアートは異なるので注意しましょう。
また、「NFTアートをこれから作る」「購入も検討している」場合は、以下の記事を参考にしてみてください。
本記事を参考に、あなたのNFTアートの販売がうまくいくことを祈っています。